「つくばわんわんランドはひどい」というネット上の評判が気になっている方も多いのではないでしょうか。
1,000頭以上の犬と猫が暮らす日本最大級の施設である同園について、現状を詳しく調査しました。
当記事を読めば、施設の運営体制から動物たちの生活環境、そして最近力を入れている老犬ホームの取り組みまで、つくばわんわんランドの実態を知ることができますよ!
- 施設内の動物の飼育環境や衛生状態の実態を把握できる
- 混雑を避けるベストな来園時間がわかる
- 愛犬と一緒に来園する際の注意点を事前に確認できる
- ペットの老後を考える際の選択肢として、老犬ホームの詳細情報を得られる
- 駐車場の混雑状況や公共交通機関でのアクセス方法を理解できる
つくばわんわんランドはひどい?実態を解説

動物の飼育環境が気になる声も
つくばわんわんランドの飼育環境について、利用者からさまざまな声が寄せられています。
- コンクリートの地面で生活
- 毛並みの手入れが不十分
- スタッフの数が少ない
ふれあい広場では、小型犬と大型犬が分けて飼育されていますが、コンクリートの床の上で過ごしている犬が多く見られます。
クッションやベッドが十分に用意されていない状況です。
また、一部の犬は毛並みが整っていなかったり、目やけがあったりと、グルーミングが行き届いていない様子が見受けられます。
犬同士のケンカも発生しており、スタッフの数が少ないため、迅速な対応が難しい場面もあるようです。
展示館では、檻の中で鎖につながれたままの犬もいて、自由に動き回れない状態で長時間過ごしている犬も見られます。
一方で、施設には動物病院が併設されており、獣医師による健康管理体制は整っています。
また、隣接するつくば国際ペット専門学校の学生がケアに関わるなど、動物福祉への取り組みも行われています。
特に最近は、老犬ホーム「ひまわり」を設置し、高齢犬の介護にも力を入れている点は評価できる取り組みと言えるでしょう。
施設の規模が大きく、多くの犬を飼育しているため、完璧な環境を整えることは簡単ではありません。
しかし、動物たちにとってより良い環境づくりが求められています。
犬の状態や衛生面の口コミ評判
つくばわんわんランドの口コミでは、特に衛生面に関する指摘が多く見られます。
- 糞尿の処理が追いついていない
- 床がコンクリートで掃除が不十分
- 犬の毛並みが整っていない
特に目立つのが、ふれあい広場での衛生状態です。
犬の糞尿処理が追いつかず、モップで拭き取るだけの対応も見られます。
時には、他の犬が糞を食べてしまう場面もあるようです。
犬たちの体調面でも気になる声が上がっています。
涙やけが目立つ犬や、お尻周りが汚れたままの犬もいるとの報告があります。
また、毛並みがベタベタしている犬も多く、シャンプーやブラッシングなどの日常的なケアが十分でないことが伺えます。
一方で、施設には動物病院が併設されており、獣医師による健康管理体制は整えられている点は評価できます。
また、専門学校の学生による定期的なシャンプーやトリミングも行われています。
施設側も改善に向けて努力を続けていますが、多くの犬を飼育する施設として、より一層の衛生管理の徹底が求められているようです。
気になる施設の臭いについて
施設の臭いについて、多くの来場者が気になると感じているようです。
- 犬特有の臭いが強い
- 糞尿の臭いが気になる
- 消臭対策が不十分
特に室内のふれあいエリアでは、牧場のような獣特有の臭いが強く感じられます。
犬を飼っている人でも「強すぎる」という声も。
施設側は臭い対策として、ファブリーズを使用していますが、根本的な解決には至っていないようです。
屋内施設の換気が十分でないことも、臭いがこもる原因の一つとして指摘されています。
また、定期的な清掃時間が設けられていますが、休憩時間中でも犬たちは排泄をするため、完全な臭い対策は難しい状況です。
一方で、「しばらくすると慣れてくる」という声も多いのが特徴です。
ただし、臭いに敏感な方や小さなお子さんの場合は、短時間の見学にとどめることをおすすめします。
より快適な環境作りのため、施設側には抜本的な臭気対策が求められています。
運営会社と施設の歴史
つくばわんわんランドの歴史をたどると、意外な出発点が見えてきます。
- 1996年に開園
- 元はテニスクラブの跡地
- 当初は撤退も検討
運営会社のサンスイコーポレーションは、もともと料亭「山水亭」を経営する会社でした。
社長が犬好きだったことと、当時の日本でペットブームが起きていたことがきっかけとなり、テニスクラブの跡地を利用して開園することに。
開園当初は「つくばわんわん動物園」という名前で、70種約200匹の犬を飼育していました。
初年度は30万人もの来園者があり、その後「つくばわんわんランド」に改名しています。
実は当初、会社側は遊休地対策として始めた事業だったため、いつ撤退するかを検討していたとのこと。
しかし、徐々に経営が軌道に乗り始めました。
2005年には、閉園した「びわ湖わんわん王国」から約300匹の犬を引き取るなど、施設の規模を拡大。
現在では90種1,000頭以上の犬猫を飼育する日本最大級の施設となっています。
2024年4月には、ねこハウスのリニューアルと入園料の改定を実施。
より良い施設運営を目指して、さまざまな取り組みを続けています。
このように、試行錯誤を重ねながら発展してきた施設だからこそ、今後も改善の余地があると言えそうです。
出来事 | 施設の状況 | |
---|---|---|
1996年 | つくばわんわん動物園として開園 | 70種200匹の飼育からスタート |
1997年 | ペット専門学校開設 | 教育施設との連携開始 |
1998年 | 現在の名称に変更 | テーマパークとしての方向性確立 |
2005年 | びわ湖わんわん王国から犬を引き取り | 約300匹の犬を受け入れ |
2024年 | ねこハウスリニューアル | 施設の多様化を推進 |
飼育されている犬猫の頭数と種類
つくばわんわんランドには、たくさんの種類の犬や猫が暮らしています。
- 犬:90種約1,000頭
- 猫:40種70頭
- 小型犬から大型犬まで豊富
犬種は小型犬から大型犬まで実に様々。
トイプードルやポメラニアン、パグなどの小型犬から、グレートピレニーズ、秋田犬、ボルゾイといった大型犬まで揃っています。
ふれあい広場では、小型犬エリアに約30~40頭、大型犬エリアに約14~15頭が常時いて、自由に触れ合うことができます。
また、2024年4月にリニューアルした「ねこハウス」には、毛の長いねこや珍しい耳をしたねこ、さらにはスフィンクスのような毛のないねこまで、個性豊かな猫たちが暮らしています。
動物の健康状態によって触れ合える数は日々変動しますが、これだけ多くの犬猫と出会える施設は日本でも珍しく、多くの人が訪れる理由の一つとなっています。
頭数 | 代表的な犬種 | 触れ合い可能数 | |
---|---|---|---|
小型犬 | 約400頭 | トイプードル・ポメラニアン・パグ | 30~40頭 |
中型犬 | 約300頭 | 柴犬・ビーグル・ボーダーコリー | 20~25頭 |
大型犬 | 約300頭 | グレートピレニーズ・秋田犬・ボルゾイ | 14~15頭 |
保護犬の譲渡制度について
つくばわんわんランドには、里親センターがあり、保護犬の譲渡を行っています。
- ふれあい広場の犬は譲渡対象外
- 譲渡には厳格な審査あり
- 施設の公式サイトで情報を確認
ただし、重要な注意点があります。
ふれあい広場にいる犬たちは、施設の飼育犬として大切に育てられており、譲渡の対象外となっています。
施設では里親センターを通じた正式な手続きが必要です。
里親になるためには、飼育環境や家族構成、経験などの審査があります。
このような厳格な審査制度があるのは、安易な気持ちでの譲渡を防ぎ、犬たちの幸せな未来を守るため。
過去には、びわ湖わんわん王国の閉園時に約300匹の犬を引き取るなど、動物福祉にも力を入れています。
里親募集の最新情報は、施設の公式サイトで確認できます。
真剣に家族を迎えたいと考えている方は、まずはウェブサイトをチェックしてみることをおすすめします。
対象 | 条件 | 手続き | |
---|---|---|---|
里親センター | 保護犬のみ | 厳格な審査あり | 正式な手続きが必要 |
ふれあい広場 | 施設の飼育犬 | 譲渡対象外 | 譲渡不可 |
審査内容 | 飼育環境 | 家族構成 | 飼育経験 |
つくばわんわんランドはひどい?気になる点と対策

混雑状況と滞在時間の目安
つくばわんわんランドの混雑状況は、曜日や時間帯によって大きく異なります。
- 平日:比較的空いている
- 休日:家族連れで混雑
- 滞在時間:2~3時間が目安
特に休日のふれあいコーナーは大変混雑します。
人気の犬は他の来場者の膝の上で寝ていることが多く、なかなか触れ合えない場合も。
わんわんレンタル(20分1,000円)も人気のアトラクション。
休日は早い時間に人気の犬の予約が埋まってしまうため、開園直後に行くことをおすすめします。
ショーの時間も要チェック。
11時30分からの大型犬レース、15時30分からの小型犬レースなど、時間が決まっているイベントがたくさんあります。
滞在時間は2~3時間が目安です。
ゆっくり回りたい方は3時間以上見ておくと良いでしょう。
ただし、臭いが気になる方は1~2時間程度の滞在をおすすめします。
施設を最大限楽しむなら、平日の午前中がベスト。
比較的空いている時間帯なので、ゆっくりと動物たちと触れ合うことができます。
犬連れ来園のメリット・デメリット
つくばわんわんランドは愛犬と一緒に入園できる施設ですが、いくつかの注意点があります。
- 必要な予防接種を済ませること
- 発情中の犬は入園禁止
- 入れない場所が複数ある
まずメリットとして、愛犬の入園料が無料なことが挙げられます。
広々としたドッグランを利用でき、他の犬との交流も楽しめます。
一方で、ふれあい広場やねこハウス、大型犬展示館などには愛犬と一緒に入ることができません。
そのため、同行者と交代で見学するか、一時預かり(30分300円、GW期間中は500円)を利用する必要があります。
施設内ではリードの着用が必須で、大人が必ず持つように定められています。
また、ドッグラン以外の場所では、他の犬に近づけないなどのルールも。
事故やケガの責任は飼い主が負うため、普段から他の犬との交流に慣れていない場合は注意が必要です。
トラブル防止のため、スタッフの指示には必ず従いましょう。
施設を楽しむには、愛犬の性格や体調をよく考慮した上で、無理のない範囲で利用することがおすすめです。
アクセス方法と駐車場情報
つくばわんわんランドへのアクセス方法は、車と公共交通機関の2通りがあります。
- 車:高速道路から30分程度
- 電車・バス:つくば駅から約45分
- 駐車場:1,000台以上収容可能
車でのアクセスなら、常磐自動車道の土浦北ICから約30分。
圏央道利用の場合は、つくば中央ICから約30分で到着します。
電車を使う場合は、つくばエクスプレス「つくば駅」からバスで約45分。
「筑波山口」で下車し、徒歩10分です。
JR常磐線なら「土浦駅」からバスで約40分、「つくばわんわんランド入口」で下車して徒歩2分となっています。
駐車場は1,000台以上収容可能な広さがあり、無料で利用できます。
ただし、行楽シーズンは周辺道路が渋滞することも。
特に圏央道開通後は、埼玉県や千葉県からの来場者が増加傾向にあります。
週末や祝日は混雑を見込んで、時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
愛犬家の利用者からの評価
愛犬と一緒に来園した方々からの評価には、プラスとマイナスの両面が見られます。
- 広々としたドッグラン
- 愛犬の入園料が無料
- 自然豊かな環境
- 入れないエリアが多い
- ドッグランの広さが不十分
- 休日は混雑する
入園料が無料で愛犬と一緒に楽しめる点は、多くの利用者から好評です。
筑波山を望む自然豊かな環境で、のびのびと過ごせることが魅力とのこと。
一方で、ふれあい広場やねこハウスなど、愛犬と入れないエリアが多いという指摘も。
交代で見学するか、一時預かりを利用する必要があります。
ドッグランについても、「都内のドッグランより狭い」という声があり、休日の混雑時は十分に運動させられないことも。
それでも、愛犬参加型のイベントや、季節ごとの特別企画を楽しめることから、リピーターも多い施設となっています。
ただし、初めて来園する際は、事前に施設の特徴をよく確認することをおすすめします。
動物の健康管理体制
つくばわんわんランドでは、動物たちの健康管理に向けたさまざまな取り組みを行っています。
- 園内に動物病院を併設
- 専門学校生による定期的なケア
- 高齢犬向けの専門施設あり
施設内に動物病院が併設されており、獣医師による日常的な健康管理が行われています。
体調不良の動物にはすぐに対応できる体制を整えているのです。
また、隣接するつくば国際ペット専門学校の学生たちが、シャンプーやトリミングなどの定期的なケアを実施。
実習の一環として動物たちのグルーミングを担当しています。
さらに特筆すべきは、老犬老猫ホーム「ひまわり」の存在です。
専属のスタッフが高齢の犬や猫を丁寧にケアし、介護が必要な動物も受け入れています。
一方で、多くの動物を飼育している関係で、個別のケアが行き届いていない面もあるという声も。
今後は、さらなるスタッフの増員や施設の充実が期待されています。
老犬ホームとしての取り組み
つくばわんわんランドでは、老犬老猫ホーム「ひまわり」を運営し、高齢ペットのケアに力を入れています。
- 専属スタッフによる24時間体制
- 介護専門棟の完備
- 動物病院と連携したケア
専門の介護スタッフが24時間体制で常駐し、一頭一頭に寄り添ったケアを提供。
穏やかな時間が過ごせるよう、細やかな配慮がなされています。
特に注目すべきは、要介護の犬猫専用の介護棟を設置していること。
歩行が困難な動物や、特別なケアが必要な高齢ペットにも対応できる設備を整えています。
併設の動物病院と連携することで、体調の変化にも素早く対応。
日々の健康管理から緊急時の対応まで、安心できる体制を構築しています。
様々な事情で家族と暮らせなくなった高齢ペットたちの終の棲家として、重要な役割を果たしているのです。
このような取り組みは、単なる動物園やテーマパークを超えた、社会福祉的な意義を持つ活動として評価されています。
つくばわんわんランドはひどい?1000頭の犬猫が暮らす施設の実態とは?:まとめ
「つくばわんわんランドはひどい」という声がネット上で見られますが、実態はどうなのでしょうか。
施設では90種1,000頭以上の犬と40種70頭の猫が飼育されており、日本最大級の規模を誇ります。
しかし、コンクリートの床での飼育環境や衛生面の管理が追いついていないという課題も。
スタッフ数が十分でないため、犬の毛並みの手入れが行き届いていない場面も見られます。
一方で、動物病院の併設や専門学校との連携による健康管理体制は整っています。
特に、老犬老猫ホーム「ひまわり」では、24時間体制で専門スタッフが高齢ペットのケアに取り組んでいる点は評価できるでしょう。
施設の規模が大きいため完璧な環境整備は難しい面もありますが、動物たちにとってより良い環境づくりに向けた改善の努力は続いています。